
「Mossと通気性」
長年のMossの弱点であった通気性という面では、随一のパフォーマンスを誇る。前後2つのドアに加えて天井2面が全面メッシュパネルとなっており、これらを全開にするとほぼメッシュテントとなる。

全開の図。

後ろから。
唯一メッシュではない面。

上から。
「StarDomeⅣ?」
BillMossが設計したと言われるOlympicと同等のディメンションを持ちながら、
サイドのポールをクロスさせる事でさらに広い空間を確保することに成功した。
実はStarDomeと同じポールレイアウトで、
それを横に広げたデザインになっている。
そもそもは、たまーに見かける、
サイドに出入口が付いたREI仕様のStarDomeに
インスピレーションを受けたのかもしれない。

上から全開。
「OdesseyAssault」
軽量版の「OdesseyAssault」と言うモデルもあったが、これは「Odessey」の開放感のあるメッシュパネルをごっそりと省略して軽量化を果たしているもので、通気性はあまり期待できない。Ventilatorも省略されている。
しかし、OdesseyAssultはMossの中で唯一、フライに大きなロゴが入っているという特徴を持っている。MSRのように大きく「Moss tents」という文字が印字されているのだ。初めは違和感あったがちょっと羨ましい。
当然重量は軽くなっており、巷でも辛うじて山岳テントとしてのポジションを確保しているようだ。

Ventilator操作用の開閉口。
フライを被せていてもテント内部からVentilatorを操作することが出来る。
「DAC製ポールについて」
今回も設営していて改めて思ったのだが、ポールが最悪だ。
中国版Mossが採用しているDAC製赤ポールのショックコードがショボすぎる。以前のMoss標準だったEASTONポールは、一振りするだけでバチバチとポールが連結されていく程のテンションを誇ったのに、DAC製ポールは製造からまだ数年しか経過していないはずなのにもう伸びきっている。しかも、連結部に段差があるからスリーブの生地が引っ掛かる。
まずは、ショックコードを買いにいかねば・・。
通気性という面では革新的なモデルなだけに非常に残念だ。

「雪山のMoss」
雪山に最適なテントは何だろうか、
と今回考えながらOdesseyを張ってみた。
雪山ではテント内部で煮炊きする可能性があるため、
Ventilatorのあるモデルが望ましい。
Mossの中で通気性が考慮されているモデルは、
Odessey、Superdome、Superfly、GTシリーズの一部、
そんなところだろうか。
Garudaで始まった通気性革命に乗り切れなかったMoss tents。
結果的に身売りされてしまったビジネス上の敗因はそんな所にあったのかもしれない。
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