
明くる日。朝焼けが綺麗だった。
カセットガスを買うために宮之浦のAコープに向かった。

途中で別のバス会社の時刻表を見つけた。
9時にカセットガスを買って、10時過ぎの白谷雲水峡行きに乗ろう。

江戸時代に伊能忠敬が訪れたという碑があった。

彼はここまで来ていたのか。

白谷雲水峡に到着。
水は・・透き通ってはいないな。
浄化しているとはいえ、トイレの影響を疑ってしまう。
この高度で他に何かあるだろうか。

まず吊り橋を渡る。なかなか雰囲気のある良い出だしだ。

暫くすると、「もののけ姫の森」に入った。
ここがモデルなのだという。一面がひたすら緑の世界だ。

青いトカゲを発見。

屋久鹿(ヤクシカ)だ。大して人を気にもせずに普通にそこに居るのだ。

切り株の上にツタや木が生えて、
いったい元が何だったのか分からなくなっている。
ここ屋久島の土地は、土中の養分が少なく、
倒木や岩の上の方が育つ可能性が高いそうだ。
細く生きていくことによって、年輪の密度が濃く、
堅い良質の杉が育つ。それが屋久杉だそうだ。
細く長く生きるのだ。

岩の上に倒木が。そしてその上に色々な・・

やたら大きな岩がごろごろしている。

下に入ってみた。

岩の向こう側から根が伸びてきて、こちら側の土中の養分を吸っている。

もはや岩を包みたかったとしか思えない。

根だろうか?幹なのか? 足?

軌跡の細い林野庁のトロッコ道に出た。

延々とこの道を行く。

折れたところから新たに木が生えているようだ。

翁杉。 だんだん大物が出てきた。

ウィルソン株。
大阪城建築のための資材として、秀吉の命に従い、
薩摩藩主であった島津義久が切り倒した跡だ。
大きさとしては縄文杉を凌ぐ。
名称の由来は、大正時代に日本に来ていた、
ウィルソン博士が調査を行ったことから。

中には祠があり、降り注ぐ光が幻想的だ。

夫婦杉。手をつないでいる。
その後・・
途中雨が降ってきて、レインウェアを着たり脱いだりしながら、
ようやく縄文杉まで辿り着いた。
通常5時間の道のりをゆっくりと7時間ほどで登ってきたのだが、
体が鈍っていたのか、息も絶え絶え、周囲の人に心配されてしまった。
自分が最後かと思いきや、
後から2人の若者が運動靴と肩掛けのバッグで登ってきて驚いた。
自転車で九州縦断の旅をしているらしい。
ちなみにテントのフレームは重いので、
九州のどこかで捨ててきたという。
2人でテントの生地に包まって寝ていた。
気付いたら自分も寝ていた。
(つづく)
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